【第5回】 国内ツアーの申込み期限について

 航空機を利用した国内ツアーを申し込もうと思ったら、予約受付期間が過ぎてた!、なんて経験はありませんか?

 海外ツアーでは基本的に手配可能なら前日でもOKという会社も少なくないのに、国内ツアーは受付期限が早い場合がよくあるんです。この辺をよく理解していないと、受付期間が過ぎてて、高い旅行代金を払うはめになってしまいますよ。

 この予約受付期限(業界的には「手仕舞い日」というのですが)、実は航空会社が鍵を握っているのです。国内路線においてはこれまで圧倒的に大手2社が日本の空を寡占してきたため、基本的にはその販売手法においては他の者は何も言えませんでした。その2社が「旅行会社に卸しているツアー用の航空座席の予約は、出発日の10日前まで」という決まりを作ってしまい、旅行会社はそれに従わざるを得なくなってしまいました。海外ツアーにおいては外国の航空会社が入ってきてかなりの数の航空会社となるため、そのような取り決めはありません。

 

 確かに航空会社側からすれば、売れるかどうかわからない旅行会社にぎりぎりまで販売権を与えておくよりも、出発間近は売れ残っている席はどんな方法でも売り切りたいという思いがあるのは当然かもしれません。ただ、それによって、間際に決まった旅行や出張においては、航空会社の正規割引料金と宿泊を別々に予約しなければならなくなっているのです。そうなると、ツアー代金よりも割高になることがほとんどになってしまいます。

 

 それに風穴を開けたのが新興航空会社。その一番手がスカイマークでした。これまで10日前を切ったツアーは、予約できなかったのを5日前まで予約可能としたのです。東京発札幌ツアーが10日前を切るとスカイマークの商品しか表示されないのはそのためなのです。最近はLCCが飛び始めて、さらにそれが進んでおります。ただ、大手2社はまだ手仕舞い日を崩していないようですが‥

 

 また、ちょっとひどいな、と感じるのが、一昨年あたりから登場した国内ダイナミック・パッケージツアー。これは航空券とホテル・旅館を自由に組み合わせて、ユーザーが自由にツアーを作るというシステムなのですが、航空料金はツアーに近いレートを利用しているにも関わらず、申し込みは3日前まで可能です。ただ、それを利用できる旅行会社は、今のところ、航空会社の子会社の旅行会社と楽天トラベル、JTBしかありません。もっと多くの旅行会社に卸してもらえば、公平だなと感じるのですが‥

 

 ということで、航空機を利用した国内ツアーを申し込むには、遅くとも11日前までに申し込めば、様々な選択肢からツアーを選ぶことが可能となります。残念ながら10日を切ってしまったら、まずは新興航空会社のツアー、もしくはLCCが飛んでいる路線なら、LCC利用+宿泊予約で探してみましょう。

 もちろん予定が早く決まっていれば、ツアーにも『早割』というのもありますので、予約しちゃうにこしたことはありませんよ。

 

 ちなみに航空会社の予約期限が10日前のため、旅行会社では予約業務が発生しますので、旅行会社の予約受付期限は11日前というところも少なくありませんので、ご注意ください。

 

Have a Nice Trip!

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