【第2回】 その旅行、ほんとにLCCでいいの?

エアアジア・ジャパンの就航により、さらに話題沸騰のLCC(Low Cost Carrier)。確かにキャンペーン料金なんて、めっちゃ安いですよね。これまで目的がなければ飛行機に乗らなかった私も、安いからとりあえず乗ってみようかな、という気になってきます。このような形で旅行マーケットに新しい需要が生まれれば、私どもにとって、非常にうれしいことですね。

 

さてさて、そんなLCCですが、すべてが全て飛行機を使う場合はLCCを選ぶという方がいらっしゃると思いますが、んん?ちょっと待って、それは違うんじゃないでしょうか。

 ツアーというのは、「パッケージツアー」という名称の通り、航空券や宿泊代金、その他交通機関やサービスをまとめて一括り代金として旅行会社が設定して販売している商品です。よって、それぞれの素材に関しては、ほとんどさほど細かい説明まではされません。ここに落とし穴があるのです!

 例えば、FSC(フルサービスキャリア:既存航空会社)で行くバンコク4日間50,000円というツアーと、LCCで行く同商品49,000円というツアーがあった場合、あなたならどちらを選びますか?LCCというのは読んで字のごとし、経費を極力抑えて、通常価格を安くしている航空会社です。よって、FSCで普通にあるサービスがLCCではなかったり、有料だったりします。例えば食事、FSCでは基本的に搭乗者全員に配られますよね。LCCではこれが有料だったりします。これ1回で1,000円近くかかった場合、その他の毛布代や預入手荷物代金など、オプションでどんどん加算されていくと、1,000円の差なんてあっという間に覆されてしまうのです。これが国内ツアーなら、まだ搭乗時間も短いので、オプションがなくてもなんとか我慢できると思いますが、海外旅行という晴れの気分の中で、オプションでいろいろ悩んだり、周りは利用しているのに自分達だけ利用していなかったり、とちょっと興ざめですよね。

 

 よって、私が強く推奨したいのは、海外ツアーにおいては、「LCCだからお得に旅行に行ける」という概念は捨てて、まずは純粋に全てのツアーを料金で比較して、その後航空会社の追加代金やサービスも比較して、最終的に決定するという方法がベストだと思います。

 よく、旅行サイトで「LCCで行く海外ツアー特集」なんてものをやってますが、そのようなデメリット表記のない特集は、単にLCC人気にあやかった便乗商法ですね。私なら、わずかの差なら間違いなくFSC利用ツアーを選びます。もちろん、オプションは利用しないんで、少しでも安い方がいいという方はLCC利用もありだと思いますが、FSC利用でも安いツアーは結構出てますので、まずはLCC、FSC関係なく、比較してみてください。

 

 海外旅行という非日常空間をハッピーに過ごしたいなら、サービスや追加代金等も徹底的に調査して、納得の上で決定した方が良い思い出が作れることでしょう。

 

Have a Nice Trip!

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